エビの殻剥きをする子どものレッスンで願っていること
青空キッチン板橋校の今週のレッスンは、「簡単えびしんじょ」でした。
だしのいい香りが漂う料理です。ふんわりと広がるだしの香りに
みんなも「いい匂い!」と今回も香りを楽しむみんなでした。
今回はエビの下処理を特に頑張ったのですが、
昨年度かエビを下処理したときにはエビを「くさい〜」と言う子が多かったのですが
今回くさい、と言わなかったのはもしかしたら、そばでだしの香りが漂っていたからかもしれませんね。
「背わた」がどこにあって、どうやって取るのかを一緒にしていきました。
背わたが出てきてからスルーッと取っていく作業、幼児さんも小学生のお兄さんお姉さんも
指先で上手につまみ取り出すことができていました。
エビの殻や尻尾も夢中になって取ってましたよ。
えびを潰す作業も手の感触を楽しんでいました。
えびしんじょが手にくっつきづらくなる魔法で
コロコロと楽しそうに手のひらで転がして丸めていました。
小学生はお鍋でご飯を炊きました!
新米の季節なので、幼児クラスでもご飯をお鍋で炊くところだけ見てもらいました。
時々おこげもできるご飯もごちそうです。
特に小学生は「おこげも食べたい!」という子が多く、争奪戦!?のようでしたよ。
高学年は「卵の袋煮」。
油揚げの処理をしたり、卵を入れたり、楊枝で留めたり・・・
手先の細かい動きを必要とする作業を上手にできるのはさすが高学年さんでした。
おだしが香る、野菜も入ったえびしんじょ。
家だとエビの処理は面倒だな、という時はあると思います。
むきエビも売っているので、むきエビを使うのもいいです。
青空キッチンではそういった「面倒」もレッスンでやっていくので
例えば殻付きのエビは殻をむくとこういう形になる、ということを知ることができます。
大人にとっては「当たり前」なのですが知らない、ということもあります。
知らないまま大人になることもあります。知らなくても生きていけますが
知っているのと知らないのとでは大きな差がありますよね。
でもそれを知るのは今はもう必ずしもお母さんやお父さんからでなくても良いと考えています。
知る機会があるということが大切です。
今は「エビの処理は大変だった」「楽しかった」の記憶だけでいいのです。
エビの殻をむいてくれている人がいる、ということを知っている
というだけでも料理に対して、作った人に対して感謝することができるか
大切に食べることができるかどうか、人間力にも差が出ます。
大人になってからでもある時にふと、そのことを想像できる力があるか否か。
想像できる人になってもらいたいと願っています。
エビの背わたを取り、殻をむく、だけのことですが
そんなことを思いながらするレッスンでした。
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